CAS】68-12-2
通称: DMF、N,N-ジメチルメタンアミド、ギ酸ジメチルアミド
化学式C3H7NO
分子量:73.09
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1.製品特性
DMFは無色透明の吸湿性液体で、かすかなアミン様臭気がある。極性の高い非プロトン性溶媒で、水やほとんどの有機溶媒と完全に混和する。DMFは沸点が高く(153℃)、揮発性が低く、液体範囲が広いため、幅広い有機・無機化合物の溶媒として優れている。通常の条件下では安定だが、350℃を超えると分解することがある。DMFは強い溶解力を持つことでも知られ、化学合成や工業用途に広く使用されている。
2. 品質基準
| パラメータ | 仕様 |
| 純度(%) | ≥ 99.8 |
| 水分含有量(ppm) | ≤ 300 |
| 色(APHA) | ≤ 10 |
| ジメチルアミン (ppm) | ≤ 10 |
| ギ酸 (ppm) | ≤ 3 |
| メタノール (ppm) | ≤ 100 |
| 導電率(20℃、μS/cm) | ≤ 2.5 |
| pH (20%溶液、25℃) | 6.5-8.5 |
| 外観 | 無色透明な液体 |
3.適用範囲と使用方法
DMFは、アクリル繊維、ポリウレタン塗料、合成皮革の製造において溶剤として広く使用されている。DMFはその優れた溶解性と安定性から、製薬業界では反応媒体や結晶化溶媒として使用されている。DMFはアセチレンやブタジエンの精製、石油化学プロセスにおける脂肪族炭化水素からの芳香族の分離にも使用される。さらに、エレクトロニクス産業では洗浄や高電圧コンデンサーの製造にも使用されている。
4.パッケージと保管
DMFは吸湿を防ぐため、ステンレス製またはアルミニウム製の密閉容器に保管する。DMFは吸湿性があるため、乾燥窒素雰囲気下で保管する。PTFE、ポリエチレン、高密度ポリプロピレンなどが適切な密封材料である。DMFは通常、スチールドラム(180~190kg)、IBCコンテナ(900kg)またはバルクタンカーで供給される。DMFは、酸化剤、ハロゲン、強酸を避け、涼しく乾燥した換気のよい場所に保管する必要があります。



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